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テンディア
1985年から1987年にかけてのドル円相場の大幅な円高・ドル安
1. プラザ合意(1985年9月):
1985年9月22日、G5(アメリカ、日本、西ドイツ、フランス、イギリス)がニューヨークのプラザホテルで会合を開き、ドル高是正のための協調介入を決定しました。この合意により、各国が協調してドル売り介入を行い、ドルの価値を意図的に引き下げました。
2. アメリカの貿易赤字:
当時のアメリカは巨額の貿易赤字を抱えており、ドル安によってこの問題の解決を図ろうとしていました。貿易赤字の継続がドル安圧力となりました。
3. 日本の貿易黒字:
日本は大規模な貿易黒字を維持しており、これが円高圧力となりました。
4. 金融政策の違い:
日本銀行が金融緩和政策を実施する一方、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め政策を継続しました。
この政策の違いが、円高・ドル安トレンドを強化しました。
5. 市場心理:
プラザ合意以降、市場参加者の間で円高・ドル安の期待が強まり、この傾向が自己強化的に作用しました。
6. ルーブル合意(1987年2月)の限定的効果:
1987年2月のルーブル合意で為替レートの安定化が図られましたが、長期的にはドル安トレンドを止められませんでした。
7. 1987年10月のブラックマンデー:
世界的な株価暴落により、ドルへの信頼が更に低下しました。
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