[考察] 森を見る1(固定相場制から変動相場制へ)

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テンディア
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固定相場制から変動相場制への移行
 
1. ブレトンウッズ体制(1944年-1971年):
第二次世界大戦後、主要国通貨はドルに固定され、ドルは金と交換可能という固定相場制が採用されていました。日本円は1ドル=360円で固定されていました。
 
2. ニクソン・ショック(1971年8月15日):
アメリカのニクソン大統領がドルと金の交換停止を宣言し、事実上、ブレトンウッズ体制が崩壊しました。
 
3. スミソニアン協定(1971年12月18日):
ワシントンD.C.のスミソニアン博物館で、主要10カ国(G10)による会合が開かれ、新たな為替相場が設定されました。この協定により、ドルと他国通貨のレートが再調整されました。日本円は360円から308円に切り上げられ、1ドル=308円の新しい固定レートが設定されました。
 
4. 変動相場制への移行(1973年):
スミソニアン協定の固定レートも維持が困難となり、1973年3月には主要国が変動相場制へ完全移行しました。これにより、通貨の価値は市場の需給によって決定されるようになりました。
 
5. 日本の対応:
日本は1973年2月に単独変動相場制に移行し、その後、他の主要国と同様に完全な変動相場制を採用しました。